キャンピングトレーラーも車両の一種のため「車庫証明」が必要です。
車庫は自宅、もしくは自宅から2km以内に車庫を確保する必要があり、筆者のように田舎暮らしで自宅にトレーラーを停める場所に困らない場合は車庫証明の発行にも苦労しませんが、都市部に住むオーナーがキャンピングトレーラーを購入する際は駐車場探しに苦労することがあるようです。
せっかく苦労して借りた駐車場で、車庫証明がおりない!トレーラーを入れるのが大変過ぎて出動したくない!なんていう悲劇を招かないために、借りるときに注意すべき3点を紹介します。
①駐車場の出入り口や場内の通路に余裕があること
キャンピングトレーラーを連結するとどうしても全長は長くなります。
連結器の部分で中折れするため、大型トラックが右折・左折するときのように大回りする必要はありませんが、普通車単独で走行するときと比べると余裕は欲しくなります。
特に、初めてキャンピングトレーラーの駐車場を探すときは、どれほどの余裕を持っておけばよいか見当もつきません。
普通免許で牽引できるトレーラーを検討している場合には、まずは出入口も場内の通路も普通車が難なくすれ違うことができる駐車場を探してみると、買った後に悩まずに済みます。
障害物のある環境で普通車が難なくすれ違える道幅はおよそ5mです。
実際にはそこまでの道幅が無くても牽引状態で進入することは可能ですが、慣れないうちにハードな駐車場環境を選択してしまい、出かけるのを躊躇われるという本末転倒な結果になってしまった人もいますので、トレーラーの運転に慣れるまでは極力ストレスのない駐車場環境を探すことが肝要です。
②駐車場の幅が2.5m確保されていること
普通車の駐車場を探す際にはまず気に留めることがない駐車マスの車幅ですが、キャンピングトレーラーの駐車場ともなると絶対に気にしないといけません。
なにしろ、車検証上の車幅が駐車マスの幅を超えていると、絶対と言っていいほど車庫証明の許可が下りません。
また、トレーラーの車幅ピタピタの駐車マスを借りてしまうと、トレーラーを連結して出かける際の振り出し幅や、トレーラー内への荷物の出し入れ、トイレの処理などが困難になってしまいますので、やはり駐車マス(車庫)の周囲に余裕は必要だと考えます。
キャンピングトレーラーの多くは、車幅2.1m、2.3m、2.5mのどれかに分かれます。
最近の駐車場は2.5m幅で設計することが多くなってきたそう*1ですが、一昔前から存在する駐車場や個人でやっている月極駐車場では、1台当たりの駐車マスが幅2m程度の狭い区画の場合があります。
せっかく探した駐車場で利便性のためにどうしてもここがいい!という場合には、駐車マスのサイズがトレーラーの車幅未満でも、トレーラーの車幅ギリギリでも、思い切って隣り合う2区画を借りてしまうことをおススメします。
後者の場合は、やっぱ2区画も要らなかった!と分かった際は、1区画を解約すれば良いだけの話ですから…。
③駐車マスの「白線囲み」は要注意!
最後は意外と引っかかる駐車マスの白線やロープです。
標準的な駐車場では幅2.5m×長さ5.5mで区切られていることが多いようです。
まじめな日本人はこの白線の内側に車を停めようという意識が働きますが、逆にトレーラーの駐車場としてはこの白線に収まるトレーラーは限られてしまいます。
車庫証明のための現地を確認する交通安全協会の職員もまた同じで、この白線を超えて車を停めてはならないという意識が働くのか、車幅のチェックよりも全長をチェックされて車庫証明が下りないという事案が発生しています。
この場合、駐車場のオーナーに「駐車マスをはみ出ても構わない」旨を記載した確認書の作成を協力してもらうなどして車庫証明を取りに行くのですが、なかなかこういった協力をしてくれるオーナーって少ないので余計な手間がかかります(最悪、契約を解除されたという悲しい方も…)。
駐車場を選べる余裕がある場合には、こういったオープンエンドの駐車場を選んでおいたほうが間違いありません。
まとめ
キャンピングトレーラーのための駐車場を自宅外に借りる際の注意点はいかがだったでしょうか?
せっかくのトレーラー生活が有意義なものになるよう、使いやすい駐車場が見つかるといいですね(*´ω`*)
*1:マス内2.3m+白線片側10cm