キャンピングトレーラーも車両の一種のため「車庫証明」が必要です。
車庫は自宅、もしくは自宅から2km以内に車庫を確保する必要があり、筆者のように田舎暮らしで自宅にトレーラーを停める場所に困らない場合は車庫証明の発行にも苦労しませんが、都市部に住むオーナーがキャンピングトレーラーを購入する際は駐車場探しに苦労することがあるようです。
せっかく苦労して借りた駐車場で、車庫証明がおりない!トレーラーを入れるのが大変過ぎて出動したくない!なんていう悲劇を招かないために、借りるときに注意すべき3点を紹介します。
1.「トラック用駐車場」をあたってみる
どうしても月極駐車場が見つからない!という場合は、視点を変えて「トラック用駐車場」を探してみるのも1つの手です。
トラック用の駐車場であれば、そもそもが大型の車相手に設計されていることもあって、駐車場への進入路や場内の取り回しは余裕です。
店舗物件なども扱っているような不動産屋さん(エイ〇ルとかア〇マンじゃないところ)だと、意外とあっさり紹介してもらえたりしますし、筆者の友人では運送会社さんに電凸したところ会社の空き駐車場を借りられちゃった、なんていうこともありました。
2.「モータープール」という手も
キャンピングトレーラーの場合(車検証上にキャンピングトレーラーと記載される場合)は、無条件で保管場所の特例措置を受けることができます。
車庫法の規定は?
車庫法(自動車の保管場所の確保に関する法律)では、第三条において使用の本拠の位置と車庫の位置関係について、政令で定めるからね!と規定しています。
自動車の保管場所の確保等に関する法律
第三条
自動車の保有者は、道路上の場所以外の場所において、当該自動車の保管場所(自動車の使用の本拠の位置との間の距離その他の事項について政令で定める要件を備えるものに限る。第十一条第一項を除き、以下同じ。)を確保しなければならない。
そしてその政令では、使用の本拠の位置(つまり住所)と車庫の距離が2km以内であることを定めています。
ここでいう2kmは直線距離なので、思ったよりも広い範囲で駐車場を探すことができます。
自動車の保管場所の確保等に関する法律施行令
第一条
自動車の保管場所の確保等に関する法律(以下「法」という。)第三条の政令で定める要件は、次の各号のすべてに該当することとする。
一 当該自動車の使用の本拠の位置との間の距離が、二キロメートル(カッコ内省略)を超えないものであること。
モータープールとは?
しかしながらキャンピングトレーラー(ボートトレーラーも)の場合には、以下の通達により「使用の本拠の位置の特例措置」を受けることができます。
平 成 2 6 年 1 2 月 1 2 日
2 使用の本拠の位置の特例措置
(1)の要件を満たす自動車であって、(2)の要件を満たす自動車保管施設に一定期間継続してその保管管理を委託されているものについては、当該施設を当該自動車の使用の本拠の位置として認める。
(1) 対象となる自動車
イ ボート・トレーラー及びキャンピング・トレーラーについては、自動車局長通達に規定する特種用途自動車である「ボートトレーラ」又は「キャンピングトレーラ」に該当するものであること。
(2) 自動車保管施設の要件
自動車の保管施設であって、次に掲げる基準のいずれにも適合するものであること。
ア 自動車の保有者からの委託を受けて業として自動車の保管管理を行うものであること。
イ 管理人が指定されており、当該自動車の出入庫の状況が台帳等により記録されていること。
この通達に書かれているように、自動車の保有者からの委託を受けて業として自動車の保管管理を行う場所で、当該自動車の出入庫の状況が台帳等により記録されている駐車場をモータープールと呼んでいます。
この台帳は電磁的記録(つまりデーター管理)でも良しとしているため、多くのモータープールではALSOKなど警備会社のカードキーを委託者へ貸し出すことで24時間の入退場を可能にして利便性を確保しています。
モータープールって高い?
確かに、管理者の設置や入退場記録が義務付けられているため、入退場に鍵などを必要としない月極駐車場に比べてしまうと、モータープールの月額料金は高くなってしまいます。
ただし、月極駐車場では難しい給水やダンプ(生活用水の排水やトイレの処理)ができる設備が整えられていたり、充電設備も備え付けられていたりします。
また、よく遊びに行く場所の近くにモータープールも契約すると、高速道路の休日割を使えるので交通費を圧縮することもできます(実際、那須によく遊びに来るお友達は、那須のモータープールを借りることで交通費と移動のストレスがだいぶ軽減されたそうです)。
管理やセキュリティが行き届いた駐車場に保管できることを考えると、モータープールは十分に検討の余地があるサービスかと思います。
まとめ
キャンピングトレーラーのための駐車場がどうしても見つからない場合には、トラック用駐車場など視点を変えてみると意外とあっさり見つかったりしますよ。
それでも見つからない場合は、トレーラーを購入したお店に相談してモータープールを紹介してくれると思います。
せっかくのトレーラー生活が有意義なものになるよう、良い駐車場が見つかるといいですね(*´ω`*)